アンケート結果を反映,竹ノ塚駅工事完了後の新しいデザインが!
こんにちは,ご無沙汰しています。なんだかんだで,本館のこのブログにまともに記事を書くのは今日で2年以上振りとなります…。とんでもない放置っぷりで申し訳ありません…!
今回は,竹ノ塚駅高架化の計画についてまた変更があったようなので少々書いていきたいと思います。
ご存じのとおり,竹ノ塚駅周辺立体交差化は令和3(2021)年3月の全面高架化を目指して事業が進んできました。しかしながら,草加方の高架橋を建設した際に使用した鋼矢板*1が(なんと2000枚も!)線路内に埋設していることが確認され,この撤去が必要となったことから,全面高架化が令和4(2022)年3月になることが予てから告知されており,この8月には駅工事の追加などを含めた変更施行協定が締結されました。事業完了時期が3年延期され,事業費は91億8400万円増となるようです。
この変更施行協定等について,詳細は『建設通信新聞DIGITAL』3年延伸、92億円増/竹ノ塚連立で変更協定、駅舎に木材活用も/足立区と東武鉄道 をご覧ください。
高架化完了後の竹ノ塚駅の外観デザイン案
さて,竹ノ塚駅高架化については,大きな変化(一部高架化や駅舎移設など)がある際などに東武鉄道や足立区から何度かニュースリリース等が出ていますが,その完成図についての情報はあまり多くない印象を受けます。
昨年(平成30年)9月28日(金)・29日(土)に,竹ノ塚駅にて地元住民に高架下の利用方法や新駅舎についての意見を募集するオープンハウス形式のアンケートが行われ,その際に完成図のイメージ案が公開されました。
そのときの完成図(案)がこちらです。
▲昨年9月のアンケート時点での新駅舎イメージ。
※『竹ノ塚駅周辺地区まちづくりニュース』(竹ノ塚駅周辺地区まちづくり連絡会)より。
近年のトレンドの,明るさを取り入れるなど(新越谷/京急蒲田/石神井公園駅などのような)デザインになっています。開放的であり良い感じだと個人的には思いました。
実際にアンケートでも,外観のイメージについて「計画どおりでよい」とする意見が72%を占めたということです。
その他に「明るく」「シンプルに」という意見を取り入れた結果,9月6日時点の最新のイメージは以下のようになったということです。
▲計画変更後の新駅舎イメージ
※『建設通信新聞』より。
木目調の装飾がより一層使われていますね。そして透明な素材がより多く用いられ,かなり開放的なデザインになっています。ご覧のように高架橋側面やホーム上部などに木組みを取り入れる方針でデザインを変更したそうです。
駅構内の設計案
続いて駅構内の構造について見ていきましょう。
そしてアンケート時の地上階の平面図案がこちら。
▲昨年9月のアンケート時点での地上階平面図案。
※『竹ノ塚駅周辺地区まちづくりニュース』より。
階段の数は3箇所,エレベーター(15人乗り)が1箇所と,工事開始前と同数となっているほか,エスカレーターが2箇所設置される予定とのことでした。
この基本設計は今回の計画変更でも大きくは変わっていません。しかしながら,アンケート結果を反映する形で,なんとエレベーターがストレッチャーも利用できる20人乗りに大型化(EV増設を求める声があったがスペース的に不可能のため),そしてウォークインカウンターの設置が決定しました!
その他にも,駅構内トイレの構造の詳細等も決定したようです。
竹ノ塚駅にある情報コーナーにより詳しい掲示がありましたので掲載しておきます。
アンケート結果などは,『竹ノ塚駅周辺地区まちづくりニュース』第23号に詳しく情報があります。
このように,市民の意見を直接的に計画に反映していただける姿勢には非常に好感が持てますね。
工期が伸びてしまったのは致し方ないことですが,新しい駅の設備のより一層の拡充が計画されたとのことで,こちらも完成が楽しみなところです。
久々のブログ投稿で拙い記事となってしまいましたが,今後ともごゆるりとおつきあいいただければ幸いです…。
それでは!
ご覧いただきましてありがとうございました。
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